( 戦争に、反対します。 これから書くストーリーは、あるロシア兵のフィクションのストーリーです。だけど、あり得ると思えた物語りです。)
ウクライナの彼女にLINEを送った。
ウクライナの彼女に、いつものようにLINEを送った。
「 今度そっちに行けることになったから、久しぶりに逢えると思う。
きっと君の両親も少しは僕を見直して、
僕らのことをを許してくれるんじゃないかと期待してる。
君たちを助けに行けることになって、とても光栄に思ってる。
少しは僕の姿も立派に見えるんじゃないかと思うんだ。
多分、前から5番目の一回り大きな戦車に乗っている。
パレードでは上から顔を出して手を振ると思うから、気づいてほしい。
駅前の通りに出て、僕を探してみてほしい。
あの真赤なコートがあっただろ、僕もすぐに見つけて手を振るから、楽しみに待っていてほしい。
とにかくこっちはとても寒くて、早く君に逢いたいと思ってる。」
4日後、彼女に、もう一度LINEを送った。
「 これから言うことをよく聞いてほしい。
今すぐ君は家族を連れてそこから逃げたほうがいい。
とにかく今すぐにそこを出て、できるだけ遠くに逃げてほしい。
僕らが君の町へ向かう長い列を見ただろうか。
これはパレードじゃなくて、何かの訓練でもない。
僕らはとても寒くて、とても飢えていて、とても疲れてしまっている。
なんだかよくわからない。
これからどこまで行って何をするのか、あまりよくわからなくない。
ただ皆な少しずつ悪い目になっていて、震えている。
逃げたほうがいい。
とにかく僕らから離れて、遠くへ逃げてほしい。」
そして、
2日後、
僕は一瞬、彼女を見た。
真赤なコートが僕の操縦する戦車の前に飛び出して、
そして誰かが、
「GO!」と言って
僕のヘルメットを殴った。
( 戦争に、反対します。)
とても悲しい事実。ひとは愚かなことを何度繰り返すのか。いつの時代も変わらずに。未来は変わらないとですね^_^